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小説

田中さん

 

小説を書きました。
田中さんが言ってくれた言葉がどんなに凄い言葉なのか色んな人に伝えたくて、小説にしてみました。
文才がないのでオリジナルでは沢山の人に見てもらえないので、キャラクターを使いましたが。

 

それを読んだ母親が、「この男の子はいいとこの坊ちゃんだって嘘ついてたけどそうじゃなかったんだね」と言ったことに驚きました。
まさかそんなふうに読みとられるとは思ってもみなかったのです。

 

男の子は、虐待されて、産まれたことすら否定されて、捨てられたけれど母親を嫌いになれなかったから、嘘の幸せな記憶を作ったんです。
悲しかったから、悲しいという弱味を見せまいと嘘を作ったんです。
私は不幸の人が幸福なふりをするのがどんなに難しくて傷つくことなのかを伝えたかった。
そしてその嘘の向こう側で泣いてる過去の自分まで愛されることがどんなに凄いことか伝えたかった。

 

不幸を見せるより不幸を隠すほうがずっと辛いって母親は知らなかったんですね。